雪の思ひ出


最終更新: 2002年 2月 9日


 私はスポーツは苦手な方であるが、スキーは好きだ(C級)。 母に連行されて初めてそれらしく板を履いたのが小学校 4年生の時だから、スキー歴 15年という計算になる。 その割には今ひとつ上手くないのだが(バッジテストも受けたことがない)、「好きだから」という理由で続けていても良いではないか。 というわけで、半ば強引にスキー紀行をつづらせていただく。


<連載前に行った主なスキー場>
妙高杉の原・国際・池の平スキー場 … 8回
ニセコひらふスキー場 … 2回
野沢温泉スキー場 … 1回
大山中の原・上の原・国際・豪円山スキー場 … 11回
恩原高原スキー場 … 3回
花見山スキー場 … 1回
スノーリゾート猫山 … 1回


ニセコひらふスキー場(高原コース・花園コース)
1998年12月26日〜12月29日
積雪:約 180cm

 はるばる北海道までやってきたのはこれが 3回目である。 飛行機を使わず、鉄道旅行にこだわる我々は今回もトワイライトエクスプレス(Twilight Express)のお世話になった。

1日目 (推定 -3℃)
 宿に到着し、荷ほどきをすると昼過ぎになった。 急いでゲレンデへ繰り出す。
 今回はサングラスを家に忘れてきてしまった。 でもまぁいいか…よくないよくない。 風速 10m/s くらいの吹雪で視界も悪く、滑るどころではなかった。 急遽購入する。 これが目じりまでカバーしてくれるタイプで、なかなかすばらしい。 気分はロッテの小宮山さ(誤)。

2日目 (推定 -2℃)
 朝から 15m/s くらいの突風、そして地吹雪。 そのうちおさまり快晴になり、ニセコアンヌプリ山頂がはっきりと見えた。
 人気(ひとけ)が少ない「モーグルコース」にも出向いてみた。 これが大変。 30°程度なのだが、全く圧雪しないためめちゃめちゃ雪が深く、腰まで埋まってしまう。 もちろん板も動かせない。 今シーズンは 1度も転ばないという目標を立てていたが、このコースだけで 3回転んでしまった。

3日目 (推定 0℃)
 もうっ(何が)、快晴。 宿のお兄さんも驚くほどの快晴だった。
 このスキー場は全面スノーボード OK で、林間コースがハーフパイプと化していた。 座り込むヤツの多いこと多いこと。 雪はね飛ばしてやろうか。
 どうしてスノーボーダーはわざわざ滑走禁止区域に立ち入るのかねぇ。 禁止って言ってんだろが。 汚れを知らない無垢なものに傷を残すのが好きなんだろうな(言い回しが 18禁)。

4日目 (推定 1℃)
 全国的に荒れ模様の天気。 ニセコとて例外ではなかった。 風も少しあったのだが、昼前からずっとひどい濃霧に襲われる。 視界は 10m 以下になり、足元も見えない。 2時には終了しちゃった。

∴)転倒 3回。

 どうも近年上達してないなーと感じる。 足腰がなまっているせいで、体重を支えきれていないのだろう。 通販の「イージーグライダー」に手を出してみるかな(大いなる暴挙)。
 帰りのトワイライトは行きと同じスタッフが乗務していた。 湯浅さん、平田さん、Tシャツの件ではご迷惑をおかけしましたね。


大山スキー場(上の原・国際)
1999年 2月20日〜 2月21日
積雪:約 140cm

 今年も大山に来ちゃった。 今年はあまり雪に困ることもなく、おなじみの大地も顔を出してはいなかった。 相変わらずがりがりアイスバーン地獄だったりもするけど。

1日目 (推定 -3℃)
 前日までの風邪が治っておらず、ゲレンデに出た途端凍ってしまった。 上の原スキー場の中級者コースはリフトが中途半端に長く、降りしきる雪に打たれて体の芯がキーンという音をたてはじめる。
 ゲレンデのコンディションはそんなにも良くなかった。 しばらく晴天にさらされた雪面の上に多少の雪が新しく降っていて今ひとつ。 今日は圧雪車が走らなかったようで、視界がこうも悪くては膝のバネを使わないとまともには滑れなかった。
 この雪を形容して「片栗粉みたいだねー」と言った人がいたが…オレに言わせれば塩だな。 春先になれば砂糖かかき氷か冷凍モチ。 北海道に行ってごらん、これこそ片栗粉という雪に出会えるから。

2日目 (推定 0℃)
 ちょいと足をのばして国際スキー場まで行ってみる。 …の前に、無料連絡リフトで 25分待ちというアクシデントもあったが。 このリフト、真面目に並んでいる者が馬鹿を見るシステムだから腹立たしい。
 国際スキー場は初級コースがスノーボーダーに占拠されていた。 昨シーズンから“会員制”でスノーボード OK になったのだが、そいつらが非社会的ボーダーを連れてきては意味がないではないか。 まるでバリケードを作るように横一列に並んで座ってるし。 マスミちゃんを呼んできて水撒きさせろ(問題発言)。
 今日は 1件衝突事故を起こしてしまった。 急斜面をボーゲンで滑る 2人を前方に確認、間しか逃げ道がない、と思った瞬間 2人が近づいていく(爆笑)。 先方にけががなくてよかった。
 正午ごろ濃霧発生。 完全にホワイトアウト状態になり終了。

∴)転倒 1回(うち衝突 1回)。

 ショートスキーが大流行の兆しを見せている。 この 1年の間に 5倍くらいに膨れ上がったのではないか。 スノーボード同様、アクロバット性が魅力なのだろう。 それなりに滑れるスキーヤーが転身したのだろうが、よくしりもちをついて転ぶシーンを目にした。 ロングスキーではあまり問題のない、前後のバランス感覚も問われるためであろうか。
 そろそろ新しい板買おうかなぁ。 今使っているのは 188cm(+18cm)だが、本命は 195cm。 しかしこれ以上長くすると、短足のオレは逆ハの字で斜面を上ることができなくなるらしい(爆笑)。


ニセコひらふスキー場(高原コース・花園コース)
1999年12月26日〜12月29日
積雪:約 160cm

 同じスキー場に何度も来て何が悪い(軽く逆ギレ)。 札幌から程良い距離でひどく混雑せず、雪質も良いので選んでいるだけだ。 …○○のひとつ覚えという気がしなくもないが(笑)。

1日目 (推定 -6℃)
 -6℃というのは朝ではなく、午後2時の気温である。 前夜は秋田のあたりまでずっと雨だったから、気温も上がってひどい状態なんじゃないかと思っていたがそうでもなかった。
 今回は出発前に“チューンナップらしきこと”をした(知り合いにしてもらった)。 エッジがすっかり磨り減ってしまって、ターンの切れ味が悪かったのだ。 しかしサビを落とす程度にしか削ってくれていなかったらしい(笑)。 意味なーいじゃーん。

2日目 (推定 -5℃)
 この気温は午前 9時のもの。 じきに天気がよくなって気温も上がってきた。 夜の間に雪はほとんど降らなかったらしく、アホなボーダーが残していった汚いシュプールがそのまま残っていた。
 それにしてもボーダーの暴挙には毎度のことながらうんざりする。 「立入禁止」の立て札の 5m くらい横から次々と林の中へ消えていくのだ。 立ち入ったら危険だから立入禁止なのに。 死にたいんかボケッ。

3日目 (推定 0℃)
 この日は朝から濃霧。 気温もぐんぐん上がり暑いくらい。 シャーベット状になりかけてるところもあって、うーん北海道まで来たのに、とふと口にしてしまう。
 昨晩、知り合い殿のご厚意を無にして(爆笑)、業者さんにチューンナップを頼んでしまった。 さすが本場、一晩でできてしまうのだ。 なるほどエッジは鋭くなった。 それ以上に、滑走面補修とワックスの効果がすごい。 今までいかに手入れをしなかったか露呈されちまった(笑)。
 昼前からひどい濃霧になる。 そして晴れない。 午後 2時半にあきらめて終了。

4日目 (推定 -7℃)
 昨日の暖かさのせいか、雪崩警報が出ているコースがある。 しかもなぜか花園コースは閉鎖中。 こんな日にもアホなボーダーは命がけの遊びをしている。
 午後になって花園コースは開通したがコンディションが最悪。 シャーベットがそのまま凍って冷凍モチになっている。 30°を超える斜面もそんな感じで、無理してターンしながら滑り降りる必要はない。 直滑降でいってしまえ! かなりの体感速度になったが、60km/h くらいしか出てないんだろうなぁ。 ダウンヒル競技の 140km/h ってどんな世界なんだろう。

∴)転倒なし(初の快挙)。

 4日間転ばなかったのはいいが、足腰の衰えがひどい(笑)。 疲れがにじみ出ると、パラレルターンは棒立ちターンになってしまうのだ。 脚力鍛えようかなぁ、水泳始めようかなぁ(言ってみただけ)。


八方尾根スキー場
2001年 2月10日〜 2月12日
積雪:約 160cm

 白馬エリア初見参。 今シーズンの初滑りが 2月になったのは初めてだが、日々の過ぎるのが早くて待ち焦がれ感はあまりない。 一緒に滑れる友人が少ないせいかなぁ。

1日目 (推定 -1℃)
 バスが派手に遅れたせいで午後からのスタート。 ゲレンデも恐ろしいほどの人混みなんだろうな、と思いきやそこは本場。 広大なゲレンデが吸い込んでくれておりました。 非社会的ボーダーも名木山のハーフパイプへ行っているらしく、咲花コースは割と空いていた。
 カンを取り戻すのにそれほど時間はかからなかったが、ちょいと後傾姿勢になったときに板が外れて雪だるま。 ビンディングを 5 にしてあったのに、まだユルいのかなぁ。

2日目 (推定 -6℃)
 晴れていたのは朝のうちだけ。 10時ごろから雪になり、雪を見慣れているオレでもイヤになるような大降り。 気温もぐんぐん下がり、フード付きリフトがどこにもないので、コースを滑り終わるたびにブルーになってしまう。
 昼食にと入った展望レストランに、何と禁煙ルームなる一角があった。 このテーブルだけ禁煙とかいうのはよく見るが、一室まるごと禁煙なのは初めて見た。 うれしくて長居してしまったら、その間に降ったドカ雪(+15cm)のせいで雪だるま。

3日目 (推定 0℃)
 雪も降らず風も吹かず寒くもなく、いわゆるスキー日和というやつでしょうか。 連休も最終日はこうなのか、みるみる人が減っていった。 禁煙ルームも貸し切りで(!)、それはそれで淋しいものだったりする。
 転倒したスキーヤーの外れた板をボーダーが拾ってあげる、というシーンを初めて目撃した。 なるほどなー、非社会的ボーダーの受け皿があると、他のコースには紳士が集まるのか。 やはり本場は雰囲気からして本場なのだなぁ、と肌で感じたのでありました。

∴)転倒 2回。

 この八方尾根スキー場、すごくいいところなのだがアクセスは大変。 だからチャラチャラした連中が少ないのかもしれないけど。 連休のような日程こそ、夜行バスではなく鉄道利用がいいんじゃないですかねー。


スカイバレイスキー場
2001年 2月24日
積雪:約 60cm

 「高速バスで行くスキー紀行」第 2弾。 兵庫北部は和田山の近くで、ツアーが多数組まれていてそれなりに有名なところである。 しかし実際は小さかった。

(推定 3℃)
 雨(爆笑)。 ゲレンデはひどいシャーベット状で、こんなの滑れたもんじゃない。 約 8割を占めるスノーボーダーが遠慮なくシャーベットを引っかいていくおかげで、雪面は全くシマリがなくなってしまっている。 ターンをするたびに板が流れ、次のモーションに移れないからどんどん加速する。 ブレーキをかけると止まらない。 何じゃソレソレ腋も剃れ。
 この雨の影響は甚大で、表面の雪を溶かしただけでなく、層の中の雪も溶かしてしまっていた。 ストックを突くと半分くらいまで埋まってしまうこともある。 無理なターンをすると足元が崩れる。 よくあれで雪崩が起きないものだ、と後になって思った。

∴)転倒 2回。

 西日本のスキー場に行ったのは久しぶりだが、ボーダーにすっかり侵食されちゃった所はもう悲惨だね。 リフトの下はタバコの吸い殻だらけ、ライターもごろごろ。 しかしボーダー連中に内部改革を求めるのは無理だろうな、とあっさり結論が出て終わり。


花見山スキー場
2002年 2月 3日
積雪:約 75cm

 実は友人とスキーに行くのはめちゃめちゃ久しぶりだったりする。 だいたい誰がドライバーを務めるのかって話だよね(なぜ)。 持つべきものは四駆持ちの友であります。

(推定 2℃)
 十数年ぶり(!)に来た花見山は、懐かしき我が小学校という感じのちっちゃなたたずまいであった。 何となくこのリフトあたりでソリ遊びをしていたような、そんな記憶もある残骸も残っていた。 しかしここもボーダーの天下になったのだなぁ。
 この日は意外に雪がちゃんとあったようなのだが、昼前に空が晴れ気温がぐんぐん上昇。 あっという間に雪質が変わり、水を散らした上白糖になってしまった。 んな時に急斜面に行くもんじゃないね。 下はシマリがないから制御が利かず、強引にターンするとビンディングが荷重に負けてばーん(笑)。 リフト直下で情けなや。

∴)転倒 2回。

 「ジャイアントコース」という名の上級コースが昔なかったっけ? まだまだ初心者だった頃つい上へ行き過ぎてしまい、断崖絶壁に出くわしたのがそこだったように記憶していたのだが。 ご存じの方がいれば連絡を。


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