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フリーゲージトレインの“ツボ”


最終更新: 2001年 7月24日


●カモナ・マイタウン

 「フリーゲージトレイン」について今さら説明が必要だろうか。 ゲージがフリーなトレイン(そのまんま)、訳すと「軌間可変電車」である。 新幹線から在来線までひとつの列車が走りこなし、乗り換えが不要になった結果他の交通機関より便利、というシロモノである。 実際には乗り換え時間プラスアルファしか時間短縮にはならないが、いつもの駅から大都市へ直通することの意味は大きい。 と各自治体は考えている。

 こいつがどこに導入されるのだろうか。 安来で試験が始まったこともあり、伯備線及び瀬戸大橋線に決まるのではないかと推測される。 北陸線なども候補に挙がっているだろうが、将来のフル規格新幹線網を念頭に置くとやっぱこっちかなぁ、ということになる。

●今から現実的予測

 伯備線・瀬戸大橋線に導入されるものとして話を進めよう。 華々しく登場するフリーゲージトレイン(以下「FGT」)は、「やくも」「しおかぜ」を置き換える存在になるだろう。 高松行きも考えたが、高松は岡山と快速で結びついたため、今さら特急化すると旅客を高速バスに持っていかれかねないので却下。 接続については後で妙案を示す。

 イメージとしては JR 四国の 8000系。 おなじみのフォルムで分割併合もでき、さらに予備編成を間に挟み込めば増結もできる。 両線ともカーブがきついので制御付き振り子搭載。 車体はもちろん在来線サイズ、最高速度は 270km/h 以上、2編成を併結して新幹線上を走り、岡山で解結されて出雲市または松山へ向かうのである。

 …とスイスイ考えられるわけだが、ひとつだけ大きな問題が。 それはどこで地上に降ろすかということである。 新幹線だから、岡山駅は新幹線ホームを通らなければならない。 しかし瀬戸大橋線は真南に延びていて、軌間を変える設備をどこに置くのかって話になるわけだ。 伯備線か瀬戸大橋線のどちらかだけなら問題は小さいのだが、プロジェクトの大きさを勘案すると共用にしなければならない。 しかも岡山駅の新幹線ホームは地上かなり高いところにあり、高架を下りるのにずいぶん長い距離がかかる。 あああ。

●地元民の妙案

 つまりだ。 岡山駅より西にスロープを作って軌間を変え、適当なところで分割併合できればよいわけ。 そのスペースがあまり離れると時間短縮にはならないのだが…。

 あったのだ、“ツボ”が。 どこに作っても大金がかかるわけだから、他に用途のある設備なら文句はないだろう。 というわけで 倉敷〜茶屋町 に新線を作ります(ええっ?)。

 詳しく説明。 岡山を発車した FGT は、新幹線基地へと下りるスロープを通り、基地の横を通るあたりで軌間を変え、平面交差で山陽本線に合流。 そのまま西へひた走り、庭瀬と中庄を通過し、倉敷の 5番ホームに停車し解結。 新やくも号はそのまま行ってらっしゃい。

 倉敷に進入する伯備線下り列車は 1.5km ほど手前で高架渡り線に入り山陽本線を越えている。 この高架上に、倉敷から茶屋町へ向かうポイントを作るのだ。 上下線ともそのルートを使用し、上り FGT はやはり 5番ホームで併結、以下省略。 新線は南へ向かい、茶屋町の手前で瀬戸大橋線にしなやかに合流する。

 新線は全線単線高架、途中に「中庄団地」「西田」の 2駅を置く。 FGT が 130km/h 以上で走れる規格にし、途中駅は 2面 2線で一線スルーにする。 中庄団地の近くと 茶屋町〜植松 はカーブで速度が落ちるかもしれないが、それ以外は通して高速走行できるよう、分岐器も選ぶ。

●言ったモン勝ち

 さっそくダイヤを組んでみた(気が早い)。 所要時間は全くの推定だが大きく外れてはいないだろう。 軌間を変える際の減速も算入されている。 また、岡山〜茶屋町 の複線化が終わっているものとする(今後「岡山支社に物申す」で詳しく述べる)。

普通普通快速特急普通普通快速FGT
東 京 9:22
新大阪11:54
岡 山12:0112:1512:1912:3112:4512:41
大 元12:0312:33
備前西市12:0612:36
妹 尾12:1012:2212:4012:52
備中箕島12:1312:43
早 島12:1512:45
久々原12:1712:47
倉 敷 
12:09



 
12:39


12:53
12:56
中庄団地12:1212:42
西 田12:1412:44
茶屋町12:17
12:21
12:19
12:20
12:28
12:29

12:47
12:50
12:49
12:51
12:58
12:59

彦 崎12:2512:55
備前片岡12:2912:59
迫 川12:3413:04
常 山12:3613:06
八 浜12:3913:09
備前田井12:4313:13
宇 野12:4713:17
植 松12:2312:53
木 見12:2712:57
上の町12:3113:01
児 島12:34
12:35
12:39
12:43
12:41
12:42
13:04
 
13:09
13:13
13:11
13:12
坂 出12:5813:28
高 松13:1313:43
丸 亀12:5312:5713:26
多度津12:59
13:03
13:01
13:02
13:29
13:30
観音寺13:3613:44
松 山15:19
琴 平13:12
高 知14:42

 茶屋町の 2面 3線、児島の 2面 4線をうまく使うとこんなに綺麗に平面乗り換えができてしまうのだ。 もっとも上りダイヤを組んでいないので、茶屋町で混み合うこともあるだろうが。

●売り込み工作

 なぜこんなにこの案にこだわるかって、利点がたくさんあるのだ。 挙げていくと、

 つまり地元民うはうはなのだ。 そして究極の夢は中四国横断特急だね(それは無駄)。 さーこの案、いいと思うんだけどなー南谷社長。 いかがでしょうか。


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