編集後記(2015年 7月26日号)


【No.0630】 このコーナーは「週刊ゆたんぽ」をパクって作られています。


 さらっと書き始めてみたけど、やっぱりパワーが要るわー。

●(T)テレビに (E)ええ加減な奴が (D)ダメ出ししてるわ

 久しぶりにテレビの話。 フジテレビの 27時間テレビはいかがでしたかみなさん。 「TED」がめちゃめちゃ面白かったのでその勢いで一筆書いてみようと思う。 実は一部しか見てなくて、「今夜は眠れない」も見ながら半分以上眠ってしまったというザマでね(笑)。 誰だったのよラブメイトのニューカマーは。

 「TED」は改めてじっくり見たい企画だったね。 生放送ゆえグダグダになりかけたところもあったけど、プレゼンだけにライブ感を重視すべきだからよかったんじゃないかと。 台本があって予定調和なところは当たり前として、ああいう切り口のプレゼンは硬軟混ぜれば無限に作れると思うし、語る人によっても違いがあって面白いはず。 NHK 教育でアカデミックな本家の TED が聞けるのって、かじったことのない分野でも楽しいよね。 あれと同じ気分。 もっともっと見てみたい。

 テレビ離れが叫ばれて久しい中、例によってフジテレビを叩くことでしか幸せを得られない、心の貧しい連中がワンサカ湧いてるね。 嫌ならどうしてコメントするの。 嫌ならどうして「見てない」「チャンネル変えよー」とかつぶやく必要があるの。 逆に、フジテレビのことがみんな心底好きなんだなーとしか思えないけど。

 インターネットの普及、特に動画系やつぶやき系など、エンドユーザからの情報発信力によって世の中は大きく変わった。 便利な情報や緊急情報の有益性は言わずもがなだが、メディアに対する発言のあり方をも大きく変えた。 少数意見でも大きく目立つことができ、それがさも多数派であるかのような錯覚も増えた。 その結果スポンサーは PTA ほか世論を恐れるようになり、製作費削減の流れにも影響され、バラエティ番組は無難さばかりが目立つ作りになった。 ここまでは誰もが知る通り。

 パソコンのみならずスマホ・タブレットの普及により、動画系も含めてテレビ以外のメディアが注目される時間がぐんと増えた。 検索する、という能動的に見たいコンテンツを追及する技術のおかげで、エンドユーザはより興味のあるコンテンツを選べるようになった。 その結果、ちょっとくらい質が落ちるものであっても、見たいコンテンツの方が満足できるものだった、という話になる。 相対的に、求めるものとちょっとでも違うテレビ放送は満足できず、悪い感想しか持たれなくなってしまう。

 そういう負のバイアスがかかっている状態で、番組の評価を語らせたところで良い言葉が出てくるわけがない。 Twitter も然りだし、匿名をいいことにモラルが微塵もなく大喜利と化しているヤフコメとかは特にね。 短文でいかに目を引くか、いかにうまいことを言えるか、いかに皮肉を織り交ぜてコメントに高評価を受けられるか、そんな自己満足を競うんじゃねえよ。 そんなネガティブな文句を見たくて記事読んでるんじゃねえよ。 …と思ったら実は逆で、ネガティブなコメントを盛り上げたくて記事に群がる阿呆ばっかりなんだよなぁ。 閑話休題。

 「見たいコンテンツ」が充実しすぎた世の中はどうなっていると思う? 公式コンテンツだったり有志が作るまとめ情報だったりパロディ的なものだったり、どっぷり浸っているとそれだけで十分満足できるレベルなんだろうね。 すると自然とテレビをだらだら見る時間は減り、(問題だらけではあるが、)視聴率の低下にも貢献するわけだ。 満足できないわけがない。 できなかったとしても、それは質とか些細な是非の話であり、コンテンツそのものを否定することにはつながらない。 するとさらに他のコンテンツに触れる機会が減り、昔は見ていたテレビから離れてしまう。 時を同じくしてテレビに対する批判コメントを目にする機会が増える。 すなわち否定的な思い込みを持ってしまう、という悪い流れが起きてしまっている。

 「見たいコンテンツ」が充実する前は、テレビくらいしか媒体がなかったわけで、多数の人がだらだらと何らかの番組を見ていたってことになるよね。 そのおかげで視聴率は分母が大きかったわけではあるが。 満足度は高くなかっただろうけど、逆に新しいコンテンツとの出会いも多かったはずだ。 いきなり違う話を持ち出すが、CD セールスの低下の話だって、昔はそうやって近隣コンテンツが売れていたわけだよね。 閑話休題。

 昔の方が望ましい世の中だった、とは言わない。 手に入る情報は少ないより多い方が良い。 しかし「見たいコンテンツ」にしか接する機会がなくなり、「見たくないコンテンツ」を無視するならまだしも、否定したり攻撃する連中ってどうなのよ。 我が身に関係ない情報は見たくもないって? 情報化社会に逆らって生きていくつもりなの?

 あそっか、ヤフコメ民って社会に…(以下略)。 よかったー話がつながったー(笑)。

 結局ね、テレビの正しい見方ってのは、与えられるものを受け容れる心を持つことだよ。 一視聴者の分際でごちゃごちゃ言うなとまでは言わないが、足を引っ張りたいだけなら布団の中で勝手にやってろ。 垂れ流される映像を自分なりに消化して、自分なりに解釈した結果を楽しむものだ。 消化もせず食わず嫌いで暴言を吐く奴が許されるわけがない。 そういう奴に限って逆に、自分の好きなコンテンツを頭ごなしで否定されると烈火のごとく怒り狂うよね(笑)。

 ピンチはチャンスとよく言うけれど、テレビのピンチは確かにチャンスであると思う。 「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」である、とは有名な言葉だよね。 フジテレビはこんなにも関心を集めているじゃないか。 濃いヲタクしか群がらず世間一般から目を向けてもらえない、多くの零細コンテンツよりずっとチャンスがあるよね。 みんなフジテレビが心配でしょうがないのだ。 そっか、よかったよかった。 そんなにフジテレビが心配なら、どうして建設的な意見を書けない奴が多いのか。 よっぽど心が貧しいのね…。

●直後に訪れたディープインパクト

 May. J 「嘆きのボイン」

 スタンディングオベーションに中居くん「思わず立ってしまいましたね」(爆笑)。 おいさすがに大丈夫か。

●(B)ブサイクだけど (B)ババアなりに (A)あそこまで

 じゃあ、大久保さんはワープしたのかどうかって話。 車に乗り込むところを押さえた間違いない、というだけで鬼の首を取った気分になってる奴がいるけど、それって証拠十分なのかね。 「ワープ先」に移動したところまで確認して初めてクロなんだろ。 トイレとか入浴とか何らか手当てとか、どこでも道端では対処しきれない出来事の可能性を考えて騒いでるんだろうか。 クロと証明したくて騒ぎ続けるその神経、やっぱりフジテレビが心配で心配でたまらないんだね。

 確かに汗をあまりかいてないとかメイクが崩れてないとか、オレ自身も気になるところはあったけど、数字が矛盾するような作為が入っていなければいいんじゃない? 見世物の代償として募金を要求してるわけじゃないんだし。 大久保さん自身だけじゃない、加藤浩次が丸刈りにするという重大な公約があったわけだから、守るべき建前はきちんと守ったと思うよ。 映像コンテンツのプロなんだから、できあがった映像が満足できるものであれば、視聴者は満足していいはずだ。 最後に落とし穴があってもよかったとは思うけどね(笑)。

 プロレスは八百長だ、と暴くことに努力を惜しまない心の貧しい連中がいるよね。 試合を「演じる」ことが、生半可な身体作りじゃできないことはわかるはず。 真のプロレスファンなら、ひいきのレスラーが勝ったの負けたのではなく、試合内容そのものを評価しているはず。 それと同じだよ。 大久保さんはババアなりにあそこまで頑張ったのだから、素直に讃えてあげるべきだと思わない? 讃えてあげなさいよ。 「そう思わない」連中はどうせ部屋から出ないんだから、体がなまってババアにもかなうわけがないんだよ。

●ついでだから今日の話題

× 欠陥オスプレイもやっぱり危険では?
○ 普天間基地もやっぱり危険では?

 こんな単純なことを間違えるかね普通。 普段から結論ありきで、自説が正しいかどうかの検証なんかしてないから、こういう言い間違えをしても気づかないんだろうねこの人は。 はい残念次の選挙は通りません。 党の評判も落としました。 考えることをしない無責任は去れ。