編集後記(2015年 7月 5日号)


【No.0628】 このコーナーは「週刊ゆたんぽ」をパクって作られています。


 楽しい話題が少なくてすまん。 これだけは言っておきたい、を優先するのでね…

●結果と経験値が語るもの

 これはひどい。 のぞみ 225号での焼身自殺事件、どう考えてもこれ自爆テロだよね。 名古屋に着くまでの 1時間どこにも逃げ場のない公共の場(新幹線=建造物等)で、可燃性の液体を意図的にかぶって着火したわけだから、間違いなく刑法第108条「現住建造物等放火罪」(最高刑は死刑)に該当する。 被疑者死亡のままゆっくりと、徹底的に解明すべき凶悪事件である。 自殺を選ぶに至った境遇を差し引いても、ここまでやらかしたらただの凶悪犯罪者。 「いいから後ろに行きなさい」と言ったというが、100人近くいる車内で 1人に伝えたくらいで何の気休めやねん。

 巻き添えで亡くなった女性はかわいそうに、ほんっと不幸中の不幸。 心よりご冥福をお祈りします。 放火という重罪でさらに犠牲が出てしまったわけだから、容疑者は死亡したけど立件されれば死刑確定。 本当にウラ事情はないか? 日本国籍を持たない者のテロではないな?

 今回の事件、自爆テロ事件なのだから間違っても「事故」と書くべきではない。 メディアは一体何を企んでるんだ。 「安全神話崩壊」とか「安全神話に激震」とか、新幹線に恨みがあるとしか思えない見出しを書いて何のつもりなんだ。 新幹線そのものの安全性は何ら脅かされていないよ。 逆にこれだけしか延焼しなかったとか、その後の対応が驚くほどうまくできたとか、安全神話の追い風となる出来事だったじゃないか。 そんなことも取材できなかったの? 一般人発の Twitter の方がよほど真実を伝えてるよね。

 今さら巻き添えの犠牲は取り戻せないけど、今回の事件の教訓はしっかり覚えておかなければいけない。 メディア任せじゃなくて自分自身でね。 ガソリンと灯油は引火危険性が大きく違うとか、ガソリンは薄いオレンジ色をしてるとか、みんな知ってた? 「Togetter」のまとめとか振り返ってみると勉強になるよ。 特に「誰かが揮発性の液体を播き始めたら,行動を見ていないで即逃げること!」なんか、義務教育のうちに学ぶべきじゃないかなぁ。

 そうそう安全神話と言えば、中国の高速鉄道はあんな大事故を起こしあんな不始末も起こしながら、「中国の高速鉄道は事故を起こしていない」と安全神話を捏造しているらしい。 話によると「時速 250km/h を超えないものは高速鉄道ではない」らしい。 がははは! 高速鉄道だと信じて作ったモノが、実は高速鉄道と呼べる代物でなかったってことか! 笑わせるなお腹が痛い! この話大真面目にメディアが報じてるんだって、リアルに爆笑もんだよなぁ。

●世の中の進歩を実感する瞬間

 当「編集後記」を復活させて 4号目。 このニュースについてオレはこう思う、とか書こうとして念のために調べてみると、同じ意見を先に Twitter で発信してる人が間違いなくいるんだよね。 そりゃ昔は Twitter はなかったけどさ、自分の発信する情報が世界初である可能性なんか今やほとんどないんだよなぁ、と感じたりする。 やっぱり情報は速さと正確さが命なんだなぁ…。 速さで劣る当サイト、これからも見てくれますか? その前に、今見てくれてますか?(笑)

●責任ある人の意見を聞こう

 集団的自衛権の話。 もういい加減にしてくんねぇかなぁ。 オレは話題に乗り遅れちゃったからエラソーなことも言えないんだけど、何が正しいのか、だいたい誰が間違っているのか、誰がメダパニかかってるのかはわかるつもり。 少々ざっくり斬っておかなければ。

 日本国憲法は尊い。 世界にも例を見ない不戦の誓いの証であり、これを軽々しく汚してはならないのは確か。 そして多数の憲法学者の言う通り、集団的自衛権は憲法に適っているかというとそうではない、というのはおそらく正しいんだろう。 ここまでは間違いない。 しかし憲法はあまりに崇高な平和主義を謳っており、国際社会で日本が生きていくためにはそれでよいのか? 近隣に無法国家が 3つもあり、現に平和が脅かされ続けているのに、綺麗事を言っているだけで何が守れるのか?

 だから日米安全保障条約が効いてるんでしょ。 成立前から賛否両論が噴出し、55年たっても未だにグレーゾーンと言われてるけど、そのおかげで今日の平和があるんじゃないか。 ちょっと危うくなりつつあるけど。 どんなルールにもグレーゾーンや抜け穴があり、それにより全体の秩序やバランスが保たれていることは誰しもが何らか経験しているはず。 違うかい? 違うと言い張る奴は、単に人生経験が足りないんじゃないか?

 裁判官や憲法学者という人たちは、憲法は間違いなく正しいという前提のもとに組み立てた理論の中に生きている。 だから自分の理論に基づいて考えれば、そういう判断を下す結果になったのだろう。 もちろん彼らの職務を侮辱する気は全くない。 彼らはそういう職種なのだから、憲法が正しいかどうかに疑念を持つべきではない。 じゃ憲法の足りないところ(相反するところ)を補うためにはどうするかというと、国防の最高責任者である歴代内閣総理大臣が、実益を守るために自らの責任において対応するしかない、といったところだろう。 だから話の発端、尖閣問題の後に安倍総理が改憲だ改憲だと言い始めたんでしょ。 ここまでの経緯、何も矛盾してないでしょ?

 だからつべこべ言って議論の足を引っ張る奴らに腹が立ってしょうがない。 お前らは何がしたいのか? 安倍総理や与党の揚げ足を取ることが第一目的なのか? 安倍総理を含めて日本人は誰一人、憲法を改悪しようなんて思ってないよ。 国土を守るために、国際社会でうまくやっていくために、いま何をどうすれば最善なのかを考えろって言ってんだよ。 できない理由を考えるより、できる方法を考えようって言ってんだよ。 それでもまだゴタゴタ反論する奴は、無責任の一言で片付けさせてもらう。 邪魔だ黙れ。

 別の角度で考えてみる。 憲法と国防はどちらが大事なのか? 万一無法国家が侵略行為を行い、国土の一部を失うことになってもなお憲法を死守すべきなのか? 無法国家が既成事実を積み上げ、それを根拠に海底資源とか水産資源とか海上保安とか、経済的侵略を重ねるような局面に陥っても日本は手も足も出さないというのか? その期に及んで初めて気が付いたつもりになるのか? 認めたくない人もいるんだろうけど、東アジアの秩序はアメリカの庇護により保たれてるのが現実だよ。 国がなくなったら憲法もなくなるんだよ。

 はっきりオレの意見を述べる。 集団的自衛権は違憲かもしれないけど、国防のためには無くてはならない必要悪だ。 積極的に改憲する必要まではないと思うので、憲法解釈の如何でごまかせるよう決着点をもっと探すべき。 そして論点をそらすとか、無責任な物言いをする奴は議論から去れ。

 次回予告。 ただちに議論から去るべき首長が一人いる。 長くなりそうなので次回に回すが、コテンパンに叩きのめしてやるから覚悟しておけ。 もう誰のことかわかるよね。 どうすれば自分が支持されるか、というか自分が周りからどう見られているか、偽ってまで体裁を繕うアノ人のことです。