管理人多忙のため、ネタが順延気味となっております。
一夜明けて、加藤氏への怒りの声がこんなに大きいことにちょっと驚いた。 そりゃオレだってひどくがっかりした国民の 1人だけど。 いろんな番組に寄せられる投書が、どれもこれもひどく感情的すぎると感じてしょうがないのだ。
オレ自身は加藤氏はそんなに悪いと思わない。 あくまでオレ個人の考えだけどね。 以下「離党」「保身」「派閥」というキーワードで弁護してみたいと思う。
つまり、自民党の体質が変われば多くの国民は納得できるのではないかと思う。 そのために内部告発が必要なのだ。 野党の多くはこっちへ来いと誘いをかけただろうが、野党の立場からシュプレヒコールを起こしたのではつまらない。
加藤氏は、自民党を愛するが故に離党を拒み続けた、と考えるのが妥当ではないか。 鳩山氏と手を組むつもりは初めからなかったのだ。 だから今回の否決は、そこまで考えの及ばなかった野党側の配慮不足が戦術ミスを招いた、と考える。
欠席という決断、それは自民党主流派に丸め込まれてのことかもしれない。 小泉氏の「いい落としどころで決まった」という発言は紛れもなく本心であろう。 まぁ負けることがわかっていたのならば、不信任案反対に回るよりはよかったか。
でも出席していれば一縷の望みは残されたはず。 なぜやれることをやらなかったか? の答えが、おそらく最も重要なポイント。
自民党主流派の中にも、森内閣に異議を唱える議員は多くいたはず。 彼らは本当は加藤氏を応援したかったのだ。 しかしそこは派閥社会、上から横からの視線でがんじがらめだったことだろう。 対して加藤派の中には、主流派の切り崩しにあって我が身が可愛くなった者が数人いる。 むしろ責められるべきはそっちじゃないかとも思うのだが。
言いたいのは、派閥の枠組みがあるおかげで自民党内の勢力図が歪んでしまっているということ。 せっかく民意を一身に受けて当選を果たした議員が、派閥のおかげで能力を発揮できなくなっているわけだ。 この人!と思って投票した意味がないよそれじゃ。 まー派閥のことを言い始めるとキリがないんだけど。
テレビ番組への投書が感情的だなと感じるのは、政治家にしかわからない重圧を何も酌み取っていないな、ということ。 そりゃ目に見える形の結果を望むけど、40人もの部下を抱えた上司にかかるプレッシャーも少しは考えてあげようよ。 結果がどうなったって悪いのは自民党の主流派なんだから、加藤氏だけを責めるのはもうやめなさい。
国民の信頼を失った、という意味では政治生命は絶たれたに等しいかもしれない。 ならば開き直ってもらわなきゃ。 切り込み隊長となりゼロから発進するのだ。 「政治生命」とはよく言ったもので、頑張れば輪廻転生できるのだ。 がんばっていただきたい。
その際は名前を加藤紘二(かとうこうじ)にして(何言ってるんスかー)。 <最悪のオチ