編集後記(2000年11月 9日号)


【No.0363】 このコーナーは「週刊ゆたんぽ」をパクって作られています。


 「ぷんすか日記」特別編をお届けします。 <勝手に移植

●器の小さい男

 昨晩は意味もなく徹夜をした。 ネットでやることがいろいろあり、片付いたころには Sponichi mail が届いていた。 毎週金曜日は朝が早いので、リズムを整えようかと思って。 だから日中は身体に力が入らない。

 岡山からの帰りの列車でのこと。 席があれば座りたかったのだがなく、ほんの 15分の辛抱だからといつものドア前に立つ。 オレは不器用なので立ったまま寝るという芸当ができない。 あーもうっ。 なぜかイライラし始めたオレの前方で、若造サラリーマンの携帯電話が鳴った。

 ぴりりりり。 ぴりりりり。 あーうるさい、何でこんな大きい音にしてんねんぴりりりり。 オレは着メロよりもこのスタンダードな呼び出し音が耳障りなのだぴりりりり。 早く消せこのやろうぴりりりり。 当然周りの人も振り返るぴりりりり。 そして若造はすくっと立ち上がった

 へ?

 若造はオレの前に立って大声でしゃべり始めた。 特急じゃないんだから、ドアの前でも大声が筒抜けでやかましいんだよ。 しかも移動距離 1m、席を立った意味ないじゃねーか。 おいこら。

 温厚かつ楽天家を自認する福澤さん、今日はいつもよりメートルが上がるのが早かった。 不快感を隠すのは損であるからギロッと睨みつけてやる。 すると若造は視線を外し、しかし変わらぬ大声でしゃべり続ける。 何考えてんだてめぇ! すっかり頭に血が上り、眠気だけはすっきり醒めた。 何か怒鳴ってやりたかったが、程なく会話が終わったので見逃し三振になってしまった。

 3分後、C駅到着直前、若造のケータイがまた鳴った。 おいっ! …考えるよりも早く罵声が口を突いて出てしまった。 しかし若造は気づかずに同じ行為を繰り返した。 しかも、先方に向かって大声で「車内放送がうるさくて聞こえません」なんてほざいてやがる。

 てめぇそれでも社会人か!

 …とは言えなかった。 言うより早く若造は開くドアの反対側へ行っちゃったし、孤軍奮闘大立ち回りをする自信もなかったから。 舌も回りそうになかったしね。 何より育ちが育ちだけに、取っ組み合いのケンカなんてしたことございませんのよオホホホ。

 ‥‥‥‥‥‥‥‥。

 悔しかったなぁ。 今ここで列車を降りていいのか、って自問自答したね。 改札には一日体験駅員らしい中学生がいたが、不本意ながら般若になって通ってしまった。

 今までオレは自分のことを温厚だとか御仏だとか書いてきたけど、場面によってはあっさりキレちゃったりもするのだ。 器が小さくてごめんなさいね。 もちろん、オレをキレさせるような奴の器にはたいてい底に穴が空いてるけど。

●メンソレータム?

 「ああっ女神さまっ」第 22巻が発売されてたんやね。 さっそく買って読みましたっす。 マーラーが面倒なことをし始めるといつも話が長くなるんだけど、今回はすぐ終わったので一安心(何が)。 気になる厚み、158ページとやや控え目です(笑)。

 …全然関係ないんだけど、DQ7 の公式ガイドブックってもう出てもいいんじゃなかったっけ?(笑)