編集後記(2000年10月29日号)


【No.0357】 このコーナーは「週刊ゆたんぽ」をパクって作られています。


 ジャイアンツ優勝記念祝賀号! の予定がそうでもなくなった昨日のお話。

●愛をください

 松井 2ラン! 松井 2点ツーベース! 村田真気迫のヘッドスライディング! 東京ドームも我が家も大盛り上がり、その時突然ちゃんから電話がかかってきた。 店にいるらしく、忙しいのでリリーフ登板してやってくれとのことだった。 優勝決定を確信して上機嫌の福澤さん、ふたつ返事で急行する。

 スタッフはみなキリキリ舞いだったが、名札に「頼りになる男」とまで書いたオレは難なく火消しを演じた。 火を消しすぎて、土曜日なのに店内をがらーんとさせたくらい(あかんがな)。 みんなにお礼を言われてますます調子に乗る。 そしてジャイアンツ優勝決定、心の中で万歳三唱。

 と、ここまではよかった。

 そういえば久しぶりのちゃん、ちゃん(もっと久しぶり)と 2人で飲みに来ていたのだ。 昔と同じく高いトーン、今夜もべしゃりは舌好調。 相変わらずで何より、とも思ったが相変わらずでもなかった。 いよいよ日取りが決まりかけているらしい。

 「さとこがさー、帰ってきてまず電話してきたのがあたしじゃなくてくんの方なんよ、もー」いつもの調子である。 彼女が店でバイトを始めたのが 3年半ほど前、その時すでにさんとつき合っていた。 2人はすっかり馴染んでいて、新婚を通り越して倦怠期すら迎えているんじゃないか、と思わせるほどだった。

 でも結婚には踏み切っていなかった。 詳しく書く気はないが、さんの方に事情があり、機が熟すまで踏み切れないでいたようなのだ。 なもんだから、しかもオレはさんと面識があるし、彼女を気軽に飲みに連れ出したりもしてきた。 あぁこんな交友関係もアリなんだなって。 おかげでオレの懐は深くなったと思っている。

 来るべき時が来た、ということなんだよね。 別に結婚して遠くへ行くわけじゃなし、おそらく苗字以外は今までと何も変わらないんだろうけど、何だか淋しい気がしてしまう。 オレ自身に心の拠り所が欠けているせいなのか。 我々はもうオトナなのだなぁ。


 昨夜はHくん改めはやす氏が戻ってきていた。 当然のごとく飲みに行こうという話になる。 ぽんた氏は土曜日は芝居の稽古なので、2人だけで始めることにした。

 ところが、ぽんた氏は深夜閉店間際には合流することになっていたのに大遅刻。 その前日も、バイトのシフトを直前になって代わってくれと言い出す始末で、のこのこやってきたらどんな風に怒鳴りつけてやろうか考えていた。 ちゃんの件も忘れかけていた。

 そこへ某女史からメールが。 タイトルは「電撃発表」

 えっ?

 「結婚することになってしまいました」、と。

 電撃。 しばらく思考回路が停止してしまっていた。 文字通り「後頭部を殴られたような感触」に襲われた。 …実はこの場でこういうことを書いちゃいけないんだけど、それほどの衝撃だったのだ。

 気持ちの整理がついたら改めてお祝い申し上げることにします。 てゆーかね、ひと晩にふたつもこんな話聞きたくはなかったなぁ。 ミレニアムは罪なヤツ。


 「Maji Midi」今日の新作は福山雅治「Squall」です。 2ヶ月ほど前に作って、事情があって今まで封印してたいわゆる裏メニュー(誤)なんだけどね。 GM System On も入ってるし、なかなか気合いの入った作りになっております。 歌詞を知ってる人、今一度読み返してみてね。