どんどん書かないと終わらない、ということに気がつきました(笑)。
ビュフェはホテルの地上フロアにあり、ガラス張りの壁面からは表通りが丸見えなのだ。 朝っぱらから物売りたちがガラス越しにアピールしてくる。 そんな中、模型の帆船を売る男に父が手を振ってしまい(笑)、ホテルを出た途端につけ回されるハメになった(笑)。 今回の道中はそんなことばっかり。
旧南ベトナムの大統領官邸が、ほとんど当時のまんま残されていた。 当時っていつやねんって話だけど、ともかく資本主義国家だったころの中枢部であったのだ。 居住空間や作戦会議室、地下に下りれば通信司令室などが物々しく残っている。
この日は会堂前の広場でベトナム国産品マーケットが開かれていて、どうもお祭り気分が蔓延していた。 なもんだから次の場所でヘコんだヘコんだ(笑)。
門をくぐるといきなり戦車と戦闘機がお出迎え。 言わずと知れたベトナム戦争で実際に使われたモノらしい。 建物の中に入ると、それはそれは「この世の地獄」と思わずにいられないものばかり並んでいる。
拷問の様子を撮った写真。
農民を虐殺し、首を刈ってニッコリ記念撮影。
枯葉剤の影響で奇形児となった赤ちゃんのホルマリン漬け。
実物のギロチン(血痕あり)。
これは実際に見てもらわないとわからないかもしれない。 言えるのは、日本にある戦争の博物館よりはるかに血なまぐさいこと、お食事後に来るのは控えた方が無難なこと、である。
有名な「聖母マリア協会」に行くのかな、と思わせつつ(笑)。 郵便局って何やら都市の発展に欠かせない役割を持つらしく、正面にどどーんとホー・チ・ミン氏の肖像画が飾ってある。 その人はベトナムの英雄で、各種紙幣に全て肖像が描かれているのだ。
後で聞いた話だが、ガイドのクァンさんの奥さんが郵便局で働いているらしい。 ノロケやがってこんにゃろ(笑)。
観光初日にそういうところに来るか(笑)。 どうやら定番コースになっているらしく、アオザイ姿のオネーサンが日本語でお出迎え。 日本人はベトナムの暑さをナメてかかっているだろう、とみたのか扇子の無料サービス。 造りは荒いがこれは助かった。
中には宝石類、大きな琥珀(サソリ入り)、手彫りの家具などが所狭しと並んでいる。 そして感嘆せずにいられないのが刺繍。 小さな油絵のキャンバスくらいの布地に、背景も全て刺繍で柄を縫い込んでいるのだ。 こいつぁたまげた。 10人くらいの女工さんが一心不乱に縫っている姿は壮観とでも言うべきかな。
そしてここはベトナム、値段を聞いてその都度ビックリ。 物価のせいでもあるのだが、賞状ほどもある大きさの刺繍が $10 もしないのだ。 あまりの安さに買い占めたくなる自分を押さえる。 そうだ旅は始まったばかり、今買うとお荷物になるのだ。 結局何も買わずに店を出る(笑)。
「フォー」とは。 米の粉から作る塩味スープの麺で、汁ビーフンにほぼ同じと考えていいだろう。 ベトナム人が 1日 1食は必ず口にするとのことで、日本のうどん・そば・ラーメンをひっくるめたくらいの幅を利かせた食べ物なのだ。
麺の歯ごたえはこの際気にしないとして(笑)、非常にイケる味であった。 スープは牛肉と鶏肉(具と兼用)(笑)の透明なスープで、これにもやしと青レモンと、ニョクマム?を煮詰めた「醤」を入れて食べるのが基本。 これに何かハーブ、とうがらしの油炒めなどがオプションで。 いろんな味が楽しめるので、こりゃ国民食に間違いないなと確信した。
後で調べたところ、この店はどうやら高級店だったらしい。 資料から推定して 13,000 VND (100円)。 これでも普通の店(屋台)の 3倍の値段だというのだなぁ。