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マリンライナー今昔


最終更新: 2002年 2月 9日


●寝耳に水

 こんなニュースが飛び込んできた。

JR四国、快速「マリンライナー」に新型車

 四国旅客鉄道(JR四国)は西日本旅客鉄道(JR西日本)と共同で、2002年度から岡山―高松間の快速「マリンライナー」に新型車両を投入する。 1988年の瀬戸大橋の開通に合わせて投入された現在の車両が老朽化したため、性能の優れた新型車の導入でスピードアップを図るとともに、先頭車両に二階建て車両を採用して、乗客数の低迷に歯止めをかける。

 「マリンライナー」は岡山―高松間を約 1時間で結び、1日 34.5往復の運転。 車両 39両はすべて JR西日本が所有するが、導入から 14年が経過し、座席など車内の汚れが目立つようになったほか、最高速度が時速 110キロと最近の新型車(同 130キロ)に比べて性能面で見劣りしていた。

 JR四国は昨年から JR西日本と新型車の投入で協議を開始し、合意に達した。 製造費は 1両あたり約 1億5000万円、総額約 50億〜60億円かかる見込み。 JR四国も資金を負担する意向で、負担割合は今後詰める。 2002年度から順次導入し、2003年度をメドに全車両入れ替える。

 噂にはなってたけどダブルデッカーとはねぇ。 新聞報道はここまでだが、現行の車両(213系 0番台)は予備車が少なく年がら年中走りづくめ。 塩のせいかどうかはわからないが故障が頻発しており、走行年数の割にくたびれがひどいんだそうな。 「汚れ」「見劣り」という理由はあまり関係ないようにも思われる。

●目新しくはないが

 快速「マリンライナー」は 岡山〜高松 を結ぶのが主な役目だが、岡山〜妹尾〜茶屋町〜児島 や 坂出〜高松 の快速列車としての利用客も大変多い。 2扉は少々不便である。 しかも編成の都合上、30分ヘッドで走る時間帯には自由席は 4両しかない。 また 岡山〜茶屋町 は未だ単線で、複線化がかなり先になるのなら運転停車も多いままなわけで、加減速性能も今以上のものが求められる。

65432 (指)1 (指)
クモハ 213サハ 212クハ 212クモハ 213サハ 212クロ 212

 2号車が普通車指定席であるために自由席が 4両しかないのである。 また車両の少なさ、1M2T という単位から増結が難しい。 新車では自由席は 5両以上、2両単位で増結可能なことが求められることになろう。 ちなみにホームの有効長は 9両である。

 …と考えるまでもない。 130km/h を視野に入れるのなら、年度内に導入されるのなら、手っ取り早く 223系-2000/3000 で落ち着くと見て間違いないだろう。 新番台の可能性は十分にあるが、今さら独自形式を新製するほど JR西日本もヒマじゃないと思う。 まぁ使える貫通扉とか(笑)、小さな改造は必要ありそうだ。 んで予想してみたのがこちら。

(増) 8(増) 7654321 (指)
クモハ
223-3000
クハ
222-2000
クモハ
223-3000
サハ
223-2000
モハ
222-3000
クハ
222-2000
クモハ
223-3000
クロハ
222-2000

 2両 1ユニットみたく組んでみた。 クモハ-クロハ を編成の基本として、モノクラス 4両または 2両を岡山方に連結する。 繁忙期は 8両にして 2号車をも指定席にするのもアリだろう。 マリンライナーは利用実態から見ると細かく増解結すべき列車なので、自動解結装置&幌もあるに越したことはない。 また増結分をちゃんと用意していれば、30分ヘッドなのだから 9両いっぱいまでつながなくてよいのでは。 これをまかなうためには…

X1 〜X5クモハ 223-3000サハ 223-2000モハ 222-3000クハ 222-2000
X6 〜X10クモハ 223-3000クハ 222-2000計 42両 / 63億円?
X11〜X16クモハ 223-3000クロハ 222-2000

 今度は塩にやられても対策は万全。 M車が半分もあるもののそこは 3000番台、0.75M なのでそれなりにコストを抑えられるようである。 これで全線 50分を切るダイヤで楽に走れたら各 1編成節約できるのになぁ。

●願わくは海辺

 では 213系の転用先を考えてみる。 故障が頻発しているとはいえまだまだ現役、無理のない運用にしてやればまだしばらく走れそう。 そりゃ全部岡山支社内で使いたいけどね、もっとふさわしい活躍の場がないかなと。

C1クモハ 213-1サハ 212-1クハ 212-1
C2クモハ 213-2サハ 212-2クハ 212-2
C3クモハ 213-3サハ 212-3クハ 212-3
C4クモハ 213-4サハ 212-4クハ 212-4
C5クモハ 213-5サハ 212-5クハ 212-5
C6クモハ 213-6サハ 212-6クハ 212-6
C7クモハ 213-7サハ 212-7クロ 212-1
C8クモハ 213-8サハ 212-8クロ 212-2
C9クモハ 213-9サハ 212-9クロ 212-3
C10クモハ 213-11サハ 212-10クロ 212-4
C11クモハ 213-12サハ 212-11クロ 212-5
C12クモハ 213-10クハ 212-7クハ 212-8
C13クモロ 211-1モロ 210-1クロ 212-1001スーパーサルーンゆめじ

<C1〜C6>

 全くそのままの状態で、103系 5編成を置き換える。 103系は 4扉ロングシートで、2M2T の 4両編成を組んで 5運用を予備車なしでこなしている。 岡山地区でも朝夕は多少混むのだが、昼間も 4扉ロングがとぼとぼと走るのはいくらマスカット色でも堪忍ならない。 しかもトイレがついておらず、行く先々で嫌われてきた。

 推測だが、103系は電動ユニットと運転台の都合で 4両固定なんだろうと思われる。 昼間は 3両あれば十分ではないか。 もっともラッシュ時の任務が多いから少々自信がないのだが、6編成を投入すれば 1編成が予備車となるわけでカバーできないことはない。 不安ならば 103系をまるっきり通勤通学専用にして、213系が補佐に回ればよいだろう。

 1M2T という編成が瀬戸大橋線以外で通用するのかどうかだが、伯備線には乗り入れないし船坂峠にも挑まないので、故障さえ再発しなければ出力の面では不安はない。 115-3000 とか 115-3500 とか 117 とかあるし、2扉であることも異質ではないので気にしないこと。 京阪神と違って都市部はわりと一極集中なので対応できるだろう、というわけである。

 余った 103系? 4扉なんだから、広島にでもくれてやれ(爆笑)。

<C7〜C10>

 Mc-T-Tc に組み替えて安芸路ライナーに転用します(岡山県民愕然)。

C7クモハ 213-7サハ 212-7クハ 212-7
C8クモハ 213-8サハ 212-8クハ 212-8
C9クモハ 213-9サハ 212-9ハ 213-11
C10クモハ 213-10サハ 212-10ハ 213-12

※ クモハ 213-11、213-12 は方向転換のうえ電装解除・トイレ取り付け工事とかを行う(曖昧)。
※ C10 編成がちょっといじくってあるのは筆者が A型なため。

 悩んだ末に放出案を採択します。 いやこれね、クロ 212 がたくさんいたおかげでクハ 212 が少ないんよね。 播但線とか加古川線電化あたりに向けて 2連化もいろいろ考えたんだけど、213系の長所に目を向けてみたら安芸路ライナー以外考えられなくなった。

 213系は 3両編成がまぁ基本、最高 110km/h、2扉転換クロスシート、トイレ付き。 1M2T なので 115系や 103系に比べれば静か。 マリンライナー用に開発されたから当たり前なんだけど、都市間連絡の快速に使うのが最も望ましいはず。 広島〜呉 ノンストップとは願ってもみない好都合じゃございませんか。 見方を変えれば、213系の短所が全く気にならない使い道とも言える。

 現行の安芸路ライナーについてはよくわからなかったが、103系がしょっちゅう走ってるんだそうな(笑)。 おうおう逆じゃんねぇ。 213系化したついでに岩国まで足を延ばし「山陽シティライナー」も組み込んじゃえ。 岩国〜広島 39分、広島〜広 33分(いずれも現行)、1時間ヘッドなら 3編成+予備 1本でぴったし回せるじゃん。 もっとも混雑には対応できないが、人気が出てきたら 30分ヘッドにして五日市で折り返すとか(できるのか?)。 いずれもデータイムしか考えていないが、優等車両なんだから殿様運用させてもらおうよ(笑)。

 やっぱり 213系には海が似合う。 登場時のカラーリングのまんまで、べたべたお絵描きなんかしないで(笑)、夕日をステンレス車体で輝かせながら走ってもらいましょうや。 また塩にやられても知らんけど(笑)。

●言うだけなら無料

 クロについて考える前に、あれこれ思いついたボツ案を紹介。 軽く笑ってちょーだい。

●そこまでして使うかどうか

 「ゆめじ」 C13 編成は留め置くとして残るクロは 5両。 クーラーとか搭載しているのか、床下はモーターこそないが割とごちゃごちゃしている。 鋼製車体だし、がんがん改造すればどうにでもなると思うのだが、なるべく手をつけずにリサイクルしてみるとしよう。

 安芸路ライナー案でクモハ 213 2両を電装解除した。 ので、どれか 1両に電装取り付け、どれか 1両を中間車化すれば「ゆめじ」がもう 1編成できあがる。 なお 221系のような貫通扉を用意すれば 2編成併結も可能、大口客様もごあんなーい。 2M3T にしてもいいが供給過多かなぁ。

 ここからは大それたアイデア。 展望グリーン車なんだから、1両単位でよその編成にお邪魔するのが最も自然な使い方。 213系のままでは制限も多いので、抵抗制御方式の 115系に改造しましょ。 いやよくわからんけど、場合によっては他の形式でもいいかも。

 どうするかって、もちろん在来の 115系に連結するのだ。 それも普通車自由席として解放する。 正真正銘の展望グリーン車に乗車券だけでゆったり乗れる、となれば地元客のみならず観光客の人気も集まることになろう。 つまり、風光明媚な閑散路線で 115系が運用される地に投入すればよいわけ。 もうおわかりかな?

 そう舞鶴線。 及び、平成 15年春電化開業の小浜線が筆者なりの大本命です。 小浜線には新車または 221系改造車?が投入されるウワサがあるけど、やはり性能的に妥当なのは 115系 N40 2連でしょう。 幸いその編成は クモハ-クモハ になるのでパワーは問題なし。 クロはデッキ付きだから、耐寒装備もちょこっとで済むんじゃないかなぁ。

 小浜線に投入されるのは 14両とのことだから、普通に考えて 2連 7本。 さっきは 213系普通車で 103系を置き換えると書いたが、さらに玉突きで 115系 D編成を追い出すと最大 6本確保可能。 その上余ったクハ 115 に 213系の走行機器を取り付ければ奇妙な改造車完成。 その気になればどうにでもなるものなのだ。

●終わりに

 ここまで書いたあとにいい案を思いついてしまった。 5両のクロ、新前橋のクハ 210-1000 と交換してもらえばよかった。 ああーっ。 そうすればクハ 212 不足で困ることもなかったんだ。 応じてもらえるかどうかは別として(笑)。 誰かシミュレートしてみる?

 以上ぜーんぶ推測ばかりで書いてきましたがいかがでしょうか。 似たような議論はよそでも活発になされてるみたいだし、かぶったネタもあるかも。 ある程度は参考にしつつも独自に考えたつもりなので、そんな見方もあるのかと楽しんでいただければ幸いであります。 もちろん、この予想が当たったらテングになるかんね(笑)。


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