自動車たいへん記 part332/3


最終更新:2000年 4月 9日


注1:
福ちゃんの「たいへん記2」(→「福澤の事故紹介(誤)」)を事前にお読み頂くと、なお一層美味しくご賞味頂けます。
注2:
さらに作家椎名誠の「自動車たいへん記」をお読み頂いた場合、珍味となりますのでご注意を。


一堂 零の巻

野田ちゃんがとうとう自動車学校(教習所、もしくは、車校)へ行きだした。
世も末だ。
大学3年生のテストが終わった冬、就職活動が本格化してる冬。
就職率は 70%ほどと言われているが、実際は 50%を切ってるそうだ。
まさしく世紀末。
そんな中、野田ちゃんは自動車学校へかよう。
風・雨・雪・槍が降ろうが、教習所まで自転車で 30分かかるが、
教習所が学生でイッパイでも、野田ちゃんを止めることは出来ないノダ。

だが教習所のバスが予定時間になっても来なかった時は半泣きやった。
さらに運転適正診断で“動作の速さ”が「やや劣ってる」
つまり「運動神経無いアルネ」、分かりやすく言うと「あんたトロイよ」
要するに「ダぁメ ダぁメ(さんま風に)」という判定が出た時は
「星へ還ろうかな…」と思ったものだが…。
それでも野田ちゃんはカプサイシンとニンニクで頑張るノダ。

第1話

自動車学校の教習は第1段階と第2段階に分かれている(普通そうか?)。
第1段階は、学科(教室での勉強) 2〜10 と、技能(実際に車に乗る)を 13回くらい(多分)。
学科 1〜10 の受講する順番はバラバラでも良いらしい。 とりあえず全部受講すれば OK。
ちなみに学科1「ウンテンシャノココロエ」は入所式(2/5(土))の時に受講した(知らない間に)。 第2段階のことは、その時に。

2/7(月) 技能の第1回目「模擬」

「模擬」は、動かない自動車に乗って基本的な操作を学ぶのである。
“動かない”と分かっていても“初運転”なのだ。 ムーチョ緊張するのは当然のこと。
足は震えだし(微震)、冷や汗がうっすらと。 トイレが近くなり、あくびが出てくる。
(注:野田ちゃん緊張するとあくびが出るという特異体質なのである)
ふわ〜〜〜、うぐぅ
車庫に動かないように固定された車が3台並んでいる。
自動車の前には 16インチのテレビ(おそろしく旧式)が設置してある。
まず乗り込む。 そうするとビデオが流れる。 よかった、カラーだ(笑)。
そしてなぜか音は車の中から聞こえる。 教員のだみ声も。
「シートの位置を調節しましょ、シートベルトしてよ、ミラー調整は飛ばして、ハンドル握れよ」
「ハンドルぐるぐる回して〜クラッチ踏む〜ブレーキ踏み。 クラッチ&ブレーキ!」
「クラッチ踏んでギアをローに、セカンドサードリバースガンガン行けよ」
面白かったのは「エンジンをかけましょう」。 クラッチ踏まずにエンジンをかけさせられる。 もちろんエンストする。
「はい、これがエンストですよ。 にっこり(←空想)」

はい、今日はこれだけ。 送迎バスがいくつかの場所に行ってるので、行きとは違う行き先のに乗る。 奈良市に行くバス。 ちなみに野田ちゃんは天理市に住んでる。 奈良市へは電車で 30分かかる。
電車代 200円(途中まで定期)の得! まさしく庶民の知恵! 小市民〜♪
古本屋に行って、無印良品のお菓子買って、晩御飯食べて帰りましたとさ。

第2話・2/8(火)

今日は学科5と技能2回目。
学科5は「緊急自動車等の優先」と「安全な速度と車間距離」。 緊急車が来たら避けましょー、スピードの出しすぎには注意しましょー。 以上。

技能2回目は、オートマティック(AT)の車に乗るのである。
♪It's automatic…(べたギャグでスマヌ)
前回はあくまで“動かない”車だったが、今回はとうとう動くノダ!
(どきドキ doki 土器(べたギャクpart2)←ドンドン行くよ、憑いてきて)

15:40 から学科5、16:40 から技能2回目だったが、
マジメな野田ちゃんは学科の1時間前には教習所に来てお勉強…
すんまそーん、時間を間違えました〜(^^;
早く来てしまったので、お勉強タイムに(注:本当はヒマだったから)

時間が来たのでとりあえず学科をうけて、さぁ技能だ!
まず“準備”を教えられる。 前から車に下をのぞき込んでぇ、助手席側から行く。 その時にタイヤを見ること。 今度は後ろから下をのぞき込んでぇ、運転席側に行く前に止まる! (運転手側は常に車道とする。道路でも駐車場でも海の底(誤)でも)
その後運転席に乗っても色々して、いざ出発!
‥‥‥おぉぉ、動いた(感動)。 動いたよ福ちゃん! ハラショー!!
え、カーブ? うぉ、うわぉわぉわぉぉあを〜(焦) 教官ブレーキ ON!(キキィ〜)

そんなこんなで1時限(50分)はとっても早く過ぎたのでありました。
上のだけ見てるとダメダメと思われるかもしれないので、言い訳しておこう。
思ったより上手にできたのよ、思ったより(言い訳になってないよーな気も…)。

この教習の後、野田ちゃんはあることを誓った。
「技能は1日1回だけにしよう」
マヂ疲れました。 2時間連続で乗るなんてとてもとてもとんでも。

第3話・2/9(水)

今回は技能の3回目と学科の2。
学科の2は「信号に従うこと」。 やたら礼儀正しい教官だった。
ねぇねぇ、自転車も“車”って知ってた? 詳しくは“軽車両”なの。
リアカーや荷車と一緒ってのは分かるけど、牛馬も一緒の扱いなんだよね〜。 牛や馬も“車”とは恐れ入った。 馬や牛に轢かれたら交通事故・車両事故ってことだよね?

技能の3回目は、とうとうマニュアルの車。
指定された車のところに行くと「はい“準備”(注:前回参照)して」
この段階ですでに圧倒されてるオレ(^^;
運転席に乗り込むと「はいスタートして」
い、イキナリっすか。 うぉ、緊張して頭が回らなくなってきた(混乱モードT)
えーっと…とりあえずエンジンかけて(ぶるるる〜ん)、
スタートしようとしたら、…「ギア見てみぃ!」
げ、バックに入ってる。 教官の罠かっ(混乱モードUへ以降)。
そんなこんなでなんとか出発することができた(この間にエンスト1回)。
が、教習車がいっぱい並んでる所からの出発(狭い)、間隔が分からない〜。
早くハンドルを切るとぶつけそうでコワイんだよォ〜。
「ほら、なにやってんの! ハンドル切る!!」
そ、そげなこと言われたってぇ〜(混乱モードV・危険レベルまで上昇)。
(さらにエンスト1回追加)「何やってんの! 降りて、運転代わるわ!」 ううう、ずびばぜ〜ん(訳:すみません)。
そうして教官はコースを1周しながら野田ちゃんに対して
「クラッチはこう! ハンドルはこう! 分かった!?」
少しビビってる野田ちゃん、おとなしくハイハイとうなずくのであった。

そうこうして1時限は過ぎていくのであった。
…なんかさ、オレがボロボロのヘタレみたいに感じるな、この文章(^^;

第4話・2/10(木)以降

2/10 (木)は実車の4回目と学科7「歩行者の安全保護等」。
実車、前回の怒声によってかなり上達したとみえ、思ったよりスムーズに運転できた。
人間怒られるとけっこう上達するものなんだな(笑)。

学科7、やったらめったら丁寧な教官であった。
まず最敬礼(45度のお辞儀)で「よろしくお願いします」。
さらにさらに、ごますりのような手つきで話し始める。
その仕草や言動が気になって、学科の間ずっと観察しちゃった。
おかげで教習の内容、何も覚えてねーや(^^;
最後ももちろん最敬礼(45度)で「本日は、有り難う御座いました」。
…こういうのも慇懃無礼っていうのかな(的外れ)。

第5話・2/14(月)

金曜日は TRPG していたのでお休み。 土日は何が何でもお休み。
…まるでグータラ社会人みたいなスケジュールだな、おい。
今日は実車の5回目と学科4「車の通行するところ、車が通行してはいけないところ」。
1日に実車1回学科1回ってのが定着してきた。 これを規則正しいというのか手抜きというのか(笑)。

実車は、前回までは平坦なコースをグルグル回るだけだったが、今回は踏切と坂道が加わったのである。
坂道発進〜♪ いやー、なーんや、思ったより簡単やんけ。 と思ったのもつかの間、2回目でエンスト(^^;
3回目もまたまたエンスト。 …難しいやないの(爆)。
なかなか上手いこといかないうちに時間は過ぎ、教習の時間は終わってしまったのである。 あうぅ〜。

学科の4「車の通行する〜(以下略)〜いけないところ」。
てめぇらちゃんと左側走らんかい。 変なとこ走っとったらやっちまうぞ!
つまりはそーゆーことなんです、はい。
皆さま、狭い道とか住宅街とかは車で入らないよーに(違うって)。

第6話・2/15(火)

今日は実車の6回目のみで学科は無し。 だって時間が合わないんだもん。
こう見えても野田ちゃん忙しいの。 読んでない小説がたまってるでしょ、見てないビデオもたまってるでしょ、ゲームもしなきゃならないし、TRPG のシナリオを考えなきゃならない。 さらにショート×2 も書かなきゃね(結局書けなかった)。 あー忙しー忙し。
オレがもう 2、3人欲しいな。 そしたらみんな「忙しい」ってつぶやきながらゴロゴロするんだ。 だってオレだもん(笑)。

実車、とうとうバックと狭路(せまい道)である。
初バック!(なんか違う風に聞こえるボクは青春真っ直中。 あなたはどうかしら?)
バックはお手の物だぜ。 なんせ(人生)いつも後ろを振り返ってますから、はい(ダメやん)。
…あれ。 …えーっと、うん。
‥‥‥‥人生は後ろを振り返っていてはいけないノダ! 前進あるのみだ!! だっ!!!
(いち、に、さん)ダーー!!!! ‥‥これでよし(ふぅ)。

1回目、当然の如く脱輪しそうになった。 が、教官の人がおっしゃることには、
「左の後輪が落ちそうになっとる。 ま、…これは君だけじゃなくてほとんどの人がそうやねんけどな」
オレってそんなに落ち込んだ顔してたんやろか。 慰められちゃったよ。
なんせコレより先にやったバックが…あ、いや、ゲフッ、ゲフン! な、なんでもない(焦)。
とにかく2回目はなんとか上手いこといった。 なーんだ、簡単ぢゃん!(もろ増長)

そんなこんなで教習の時間は過ぎていったのである。 はっはっはっ。


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